オオマエデザインのはじまりは1990年前半のバブル崩壊前後にまで遡ります。当時のデザインは、紙焼きやトレスコ、写植などを使ってロットリングで線を引き、切り貼りして版下制作するという全てが手作業の時代でした。特にパッケージデザインのカンプは透明フィルムにマスキングしてエアーブラシで吹き付け、クロマティック（インレタ）を貼り付けてダミーカンプを作る…。デジタルですべて完結しメールで納品できる今と比べると、大変な労力や専用機材を要する時代でした。
 その後、時代はMacの普及とともにDTPへと移り変わり、90年後半からは急速にデジタル化が進みました。デザイン業界の流れも大きく変わる中でオオマエデザインも、DTPによる雑誌、フリーペーパー、パンフレットといった幅広いグラフィックデザインを手がけるようになりました。以来、数多くのデザイン・アートディレクションを担当し今に至ります。
 創業当時から得意とするパッケージデザインでは、スーパーやコンビニに並ぶキャンディやお菓子類をはじめ、おみやげ・調味料・飲料・化粧品など数多くの商品をデザインし、創業から累計1,500点以上もの商品に携わってきました。
 エディトリアルデザインでは、雑誌プラスアクト（ワニブックス様）のアートディレクション・デザインを2004年の創刊立ち上げから現在に至るまで担当しています。
 2008年には“食”の分野にチャレンジすべく、当時全国的にも珍しかった自然派ワイン専門バーをオープン。その後、飲食業で培った料理のスキルを活かして、本格的にフードディレクション事業を立ち上げ、レシピ制作から料理のスタイリング・撮影までワンストップで制作できる体制を整え、食に関わるクライアントからの依頼に応えております。
 例えば、大手食品メーカーのオフィシャルHPのレシピ作成・栄養計算からスタイリング撮影までを専任で担当。年間の販促カレンダーに沿ったレシピを提案し作成しています。他にもヨーグルトブランドやお菓子ブランドの公式SNS販促レシピの撮影を担当するなど、幅広いシチュエーションに対応しております。
 このように長い経験に裏付けされたデザイン力と、食に精通した提案力・表現力が私たちの強みです。
 デザインだけではない。食だけでもない。両側からの視点だからこそできる新しいカタチを作り上げ、社会に貢献していきたいと考えています。